第75回箱根駅伝10区経路図

11月13日、関東学連から箱根駅伝の復路10区のコースが一部変更になると発表された。
これは日本橋改築88周年記念事業の一環として「日本橋保存会」からの要望に応えたもの。
10区は21.3kmから23.0kmに延びて、花の2区と同じ距離になり、復路計は109.2kmに、総合計は216.4kmとなった。

変更コースは下図のとおり。(点線が従来、実線が変更コース、赤い線は首都高)

馬場先門の東京商工会議所・明治生命館前を右折して東へ進み、東京国際フォーラムを右に見て、JRのガードをくぐり、京橋3丁目の三和銀行の角を左折し中央通(銀座通りの延長で、両側にガス灯を模した街灯が並んでいる)に出て、北へ進み、高島屋・丸善前を通り、営業不振で売却の決まった東急デパート前を通り、問題の?日本橋を渡り(渡るというよりは上にかぶさる首都高をくぐる印象の方が強い、首都高にでっかい「日本橋」の看板があって、それがいっそう日本橋は上か?と錯覚を起こさせる)、渡ってすぐ左折、三越本店新館・日銀貨幣博物館(三越本館と日銀本館は右後ろへ振返らないと見えない)を右に見て、また常盤橋の首都高をくぐり、JRのガードをくぐり(ガードの高さ制限が3.6mであの背の高いNTVの中継車が通れるのだろうか?)、大手町の交差点から、読売新聞社の南側のゴールへ。
スタートは読売新聞社北側のKDDビルとの間だが、ゴールは読売新聞社南側の大手町ビルとの間の路上で、産経新聞社(別館を31Fの高層ビルに建替工事中)との境あたりになるらしい。
日本橋が改築88年を迎えるのは来年1999年4月だ。慶長8年に作られてから火災などで19回の改築があり、1911年(明治44年)3月に今の石橋になった。東西の欄干の照明灯に獅子と麒麟が彫られている。この照明灯は、かつては日本橋のシンボルとして有名だったが、今は首都高に圧倒されて影が薄くなり、ひっそり立っている感じで目立たない。橋の北西詰めの元標の広場に東京市道路元標があり、下の石碑に横浜市29km、京都市503km、鹿児島市1469km、青森市736km、札幌市1156kmなどと書いてある。

【参考】東海銀行:広重の浮世絵「東海道53次日本橋」へ (勿論たどって行けば神奈川宿や品川・川崎・保土ヶ谷・戸塚・藤沢遊行寺・平塚・大磯・小田原・箱根など各宿場の絵も見れる)

さて、箱根駅伝の話に戻って、この1.7kmの延長が、優勝争いやシード権争いに影響して、大ドンデン返しを生むことになるのか、全くならないのか?!各大学にとってプラスになるのかマイナスになるのか?!

鶴見中継所からずっと北へ向かって走ってきて、冬の日差しを首や背中に受け、汗ばむ状態になっているのに、馬場先門で右折して、わずかの距離ながらもビルの日陰に入り、急にヒンヤリしてきて、大丈夫かな?と思うが、余計な心配か。