64年前に、石巻高校の主将が甲子園で選手宣誓していた!
 

 春の選抜高校野球第84回大会の開会式で、石巻工業の阿部主将が宣誓し、注目を集めている。

 2012年3月21日(水)NHK夜7時のニュースでも紹介されたが、
 実は、64年前の夏の全国高校野球選手権大会の
 開会式で、石巻高校の主将が選手宣誓をしていた。

 昭和23年(1948)8月、夏の第30回大会、東北代表の石巻高校が初出場、

 開会式で石川喜一郎主将が選手宣誓していたのが下の写真
 当時は紙に書いたのを読み上げる形だった。

 試合は岡山の関西に9-5で敗れたが、ヒット数では14-9と大きく上回っており、
 打撃中心のチームだったらしい。

 バーチャル高校野球「甲子園 戦績」(リンク)に試合結果が載っている。
 投手は毛利で、捕手が石川喜一郎主将だった。

 旧制中学から新制高校になって初めての大会でもあった。
 (因みに、優勝は福嶋一雄投手を擁した小倉高だった)
 石巻から甲子園出場は、この64年前の石巻高校と今回の選抜の石巻工高の2校だけだが、
 石巻から出ると宣誓をするのがジンクスになるか?

 (石川喜一郎主将は、Saijoの従兄にあたる。
 彼はその後明大に進んだが、故障で中退し家業の酒造業を継ぎ、
 社会人野球の石巻日和クラブで活躍した。
 晩年は民事調停委員も務めた。)
                              2012.3