自ら育つ力   早稲田駅伝チーム復活への道」


 早稲田大学競走部 駅伝監督  渡辺 康幸 著
   【仕様】 四六判並製
   【価格】 本体1,500円+税(税込1,575円)
   【発売日】2008年12月1日
   【出版社】日本能率協会マネジメントセンター
   【頁数】 232頁

【解説】
 10年以上低迷を続けていた名門・早稲田大学駅伝チームを、4年で12年ぶり箱根駅伝往路優勝に導いた、常に勝ち続けるための
 【自己成長のしくみ】を公開!

 かつて「史上最強ランナー」「伝説の男」と呼ばれた著者は、「超急成長」と「超転落」の稀有な体験から何を導き出したのか?

 まだまだ大きくなりたい、さらに自分を磨きたいというすべての方の、力強い味方になる一冊。


著者プロフィール

渡辺 康幸 (わたなべ・やすゆき)

1973年千葉県生まれ。高校時代、学生陸上界に彗星のごとくあらわれる。
早稲田大学進学後は1年時からエースとして箱根駅伝等で活躍、数々の学生記録を大幅に塗りかえ「史上最強」「天才ランナー」の名をほしいままにした。

類まれなる脚力が仇となり、ヱスビー食品入社後は故障に悩まされ、アトランタ五輪1万メートル代表に選ばれるも激痛のため出場を断念。
その後7度のアキレス腱痛に泣かされ、29歳の若さで現役を退く。

自身の故障と同時期に低迷にあえいでいた早稲田大学競走部を救うため、2004年に駅伝監督に就任。
竹澤健介(箱根駅伝現役ランナーとして44年ぶりに五輪出場)らを育成し、2008年1月には早稲田大学12年ぶりとなる箱根駅伝往路優勝、
総合2位を達成した。好きな言葉は「有言実行」。


【おもな構成】
プロローグ 「自ら育つ力」の挑戦

  「つぶれた選手」がなぜ監督を引き受けたか
  弱小チームと未熟監督は何を間違えたか
  「夢を目標に変える力」は何か

第1章 「目標設定」― 確実にモノにするためには ―

  目に見えるから「目標」という
  手に届く目標を確実にクリアし、それを繰り返す
  目標リミッターは人によって違う
  ネクストステージを目の当たりにする

第2章 「自己管理」― 最短最速で目標に到達する ―

  そもそも他人に自分の管理はできない
  そのアクションにはどんな意味があるのか
  ワタナベ流「テキトー」指導法
  僕は自己管理のミスだけは徹底的に叱る
  自己管理が得意なタイプと苦手なタイプ

第3章 成長を加速させる「モデル」「ライバル」「陽のオーラ」

  モデル―「あんな人になりたい」から真似がはじまる
  ライバル―「勝てる」と思える相手はライバルと呼ばない
  陽のオーラ―「プラス思考」に根拠は不要

第4章 挫折をコントロールする工夫

  人をうらやましく思ったときこそ練習に打ち込む
  「弱み」を埋めるパートナーを持て
  目標到達へのプロセスを見直す
  「n度目の正直」を繰り返せ
  人生はまっすぐ走るな!

第5章 チーム貢献を自己成長に利用する方法

  エースと新人に頼るな
  リーダーの数だけ個性がある
  役割に徹する空気、それを賞賛する風土
  役割を利用することで自分を伸ばす

第6章 才能と根性とをつなげ!

  「4番打者の集まりは強くない」の本当の理由
  しぶとさは才能に勝つ
  視点を変えると、誰にも負けない才能がある
  ハングリーなヤツほど箱根に強い
  襷と一緒につなぐもの
  箱根駅伝という名のパズル

第7章 選手 渡辺康幸の成長ファイル

  サッカーと野球のほうが好きだった
  走った、走った、走った―高校の急成長期
  夢は世界へ―無敵の大学時代
  代償を払うとき―涙のエスビー時代

おわりに